科学史の記事一覧
ニュートンと錬金術|近代科学の父が追った秘密
1669年にルーカス数学教授、1687年にプリンキピア、1696年からは造幣局、1703年から1727年までは王立協会会長――この年表を並べると、アイザック・ニュートンは理知そのものを体現する人物に見えます。
高校で鉄を空気にさらしてサビさせる実験を見たとき、「増えた重さはいったいどこから来たのか」と引っかかった記憶が残ります。金属を焼くと軽くなるはずだ、と当時の人びとが考えたくなったのも自然ですが、密閉したフラスコをそのまま秤に載せると、見た目の印象ではなく測定値のほうが世界の仕組みを語り始めます。