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タロット

タロットとは、15世紀の北イタリア・ミラノで生まれた貴族向けの遊戯カードであり、現存最古の例は1440年代のヴィスコンティ・スフォルツァ版にたどれます。入門書で目にする「古代エジプトの叡智」という説明に、どこか腑に落ちない違和感を覚えたなら、その感覚は正しいでしょう。

タロット

愚者の旅とは、大アルカナ22枚を0番の愚者から21番の世界まで一続きに読む、タロットの代表的な解釈である。1890年代の黄金の夜明け団が整えた対応関係と、20世紀半ばにエデン・グレイが定式化した呼び名によって、この読み方は現在の形に落ち着いた。

錬金術

四大精霊とは、16世紀の錬金術師パラケルススが古代以来の四元素説をもとに体系化した、火のサラマンダー、水のウンディーネ、風のシルフ、地のノームを指す自然霊である。ゲームやアニメで見慣れたその名前の元ネタをたどると、死後1566年に出版された『ニンフ、シルフ、ピグミー、サラマンダー、

ヘルメス学

ルーン文字とは、1世紀頃に初期の銘文が現れ、以後およそ2000年にわたってゲルマン諸語を記した文字体系である。ゲームや映画で魔法の記号として見慣れた印象とは違い、博物館で石碑や木片の実物に向き合うと、そこには誰かが誰かへ宛てて刻んだ言葉が残っていることに気づかされます。

ヘルメス学

ソロモン72柱の悪魔は、17世紀半ばに編纂された『レメゲトン』第1書『ゴエティア』に並ぶ魔神名簿である。『ゴエティア』はギリシャ語 goeteia に由来し、同じ『レメゲトン』第2書の『テウルギア・ゲーティア』と対になる低位の術を指す。

ヘルメス学

数秘術は、前6世紀のピタゴラスに起源を帰されてきた思想である。だがピタゴラス本人の著作は一行も現存せず、数と音楽の理論を記した最古の断片も約1世紀後のピロラオスに残るだけで、まず確認すべきなのは「2500年の歴史」がいったい何を数えているのかだ。

タロット

タロット、ルーン、数秘術は、どれも古代から続く神秘の技法のように並べて語られますが、実際には成り立ちも答え方もまったく違います。数秘術は生年月日という変わらない数字から読む命術で、タロットとルーンは偶然に出た結果を手がかりにする卜術です。

占星術

守護星とは、西洋占星術で12星座それぞれを司る天体のことで、ルーラーや支配星、古典占星術でいうドミサイルとほぼ同じ概念である。占いアプリやSNSで「あなたの守護星は火星です」と見かけても、その対応がなぜそうなるのかまで知る機会は少なく、蠍座の守護星を調べたら冥王星と火星が並んでいて戸惑った人も多いはずです。

錬金術

マンドラゴラは、地中海沿岸から中近東に自生するナス科マンドラゴラ属の多年草で、ジャガイモやベラドンナと同じ仲間です。最大の特徴は、主根が二股以上に分かれて人体、とくに二本脚の姿に似ることにあり、この「人型の根」こそが後世の伝説の出発点になりました。

占星術

サビアンシンボルとは、黄道360度の各1度に一つずつ与えられた象徴的イメージで、牡羊座1度から魚座30度までを覆う度数の占星術である。通常の12星座占いが30度幅の星座単位で人を語るのに対し、こちらは1度単位で心象を読むため、象徴の粒度がきわめて細かい。

ヘルメス学

西洋手相術とは、手のひらを宇宙の縮図として読む、占星術と四元素論を母体にした対応の思想である。ルネサンス期の手相写本を図像として眺めると、そこには惑星記号と元素の象徴が一枚の星図のように配置され、占いというより知の体系としての輪郭がはっきり見えてくる。

タロット

タロット大アルカナ第13番『死神』は、骸骨と大鎌で知られる一枚ですが、歴史・図像・実務のどこを見ても物理的な死そのものを示すカードではありません。マルセイユ版とウェイト版を並べると、恐怖の図像の中に昇る太陽や芽吹く手足が隠されており、そこには「終わり」と同時に「再生」を告げる設計がはっきり見えてきます。