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科学史

高校で鉄を空気にさらしてサビさせる実験を見たとき、「増えた重さはいったいどこから来たのか」と引っかかった記憶が残ります。金属を焼くと軽くなるはずだ、と当時の人びとが考えたくなったのも自然ですが、密閉したフラスコをそのまま秤に載せると、見た目の印象ではなく測定値のほうが世界の仕組みを語り始めます。

コラム

鋼の錬金術師やFate/Grand Orderの影響で、錬金術というと「賢者の石」や金の生成を思い浮かべがちですが、史実に目を向けると景色は一気に変わります。

コラム

Fate/Grand Orderでキャスターのパラケルススのプロフィールを読むと、まず「ホムンクルスを扱う典型的な錬金術師」という印象に引っぱられます。そこから史実をたどっていくと、1493年生まれ、1541年9月24日没のスイス出身の医師パラケルススが見えてきて、話はぐっと面白くなります。

コラム

ジョジョの奇妙な冒険第3部のスタンド名やペルソナのコミュ/コープに触れるたび、「タロットってもともと何だったのか」が気になったことはないでしょうか。第3部を見直してアヴドゥルの命名説明の語感と象徴の重ね方をメモし、

コラム

映画の錬金術は魔法っぽい演出でひとまとめにされがちですが、史実を基準に見直すとハリー・ポッターと賢者の石鋼の錬金術師(2017)ホーリー・マウンテンはまったく別の方向を向いています。歴史的・思想的・科学的・映像的リアリティの4軸で比較すると、その違いが明確になります。

錬金術

ウィッチャーの魔法と錬金術は、中世ヨーロッパ風の装いをまといながら、実際には史実の知識体系をそのまま写したものではありません。The Witcher 3: Wild Huntでアードからイャーデンへつなぐと、5種のサインが「片手の身振りで即時発動する実戦魔法」として設計されていることがよく見えますし、

コラム

マリーのアトリエ Remakeの序盤の導線(素材採取→工房での調合→依頼への活用)は、筆者のプレイ観察に基づく典型例として述べています。個々の進行やイベントの出現順はプレイによって差が出るため、あくまで一例としてお読みください。

コラム

新世紀エヴァンゲリオンのテレビシリーズ(全26話)から旧劇場版Air/まごころを、君にまでを通観し、オープニングの断片的図像と終盤の大規模図像の関係を、史実(カバラ図像)と映像演出の区別をつけながら解説します。

ヘルメス学

FGOや神秘小説では、ヘルメス・トリスメギストスは「超古代に実在した賢人」として受け取られがちですが、思想史の文脈で見ると、実像はひとりの歴史人物ではありません。ヘレニズム期エジプトでヘルメス神とトート神が習合して生まれた、知の権威を背負う伝説的な名として捉えると、混乱がほどけます。

ヘルメス学

大学の宗教学演習でキルヒャーのセフィロト図と黄金の夜明け団の対応表を並べて見たとき、同じ「生命の木」と呼ばれていても、歴史の中で図像は最初から固定されていたわけではないのだと腑に落ちました。

人物伝

ゲーベルという名で語られるものは、まず8〜9世紀イスラーム世界の人物ジャービル・イブン・ハイヤーン(Jābir ibn Ḥayyān)、その名を冠した9〜10世紀のジャービル文献、ラテン語圏で受容されたGeberという呼称、そして13〜14世紀の擬Geber文献に分けて見ないと、話がすぐに混線します。

コラム

原作単行本を読み返したあとに鋼の錬金術師 2003年版と2009年版を続けて見ると、同じ「等価交換」という言葉が、物質変換のルールであると同時に、人が何を差し出して何を背負うのかという倫理の軸としても働いていることに気づかされます。