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ヘルメス学

実物の緑玉の石板がどこかに残っているわけではありません。いま読めるエメラルド・タブレットは、8〜10世紀のアラビア語文献、とくにKitāb Sirr al-Khalīqa wa-Ṣanʿat al-Ṭabīʿaにたどれる短いテキスト伝承として受け取るのが出発点です。

ヘルメス学

タロット入門書の生命の樹 対応表からカバラに入ると、同じ図を見ているはずなのに、ユダヤ文献で語られる内容が思ったより違っていて戸惑うはずです。この記事は、その混乱をほどきたい初学者に向けて、カバラを占い・数秘術の総称ではなく、ヘブライ語のqabbalah、

ヘルメス学

一般には1888年にロンドンで創設されたとされていますが、創設の細部(創設誓約日など)は出典によって異なります。誓約日を1888年2月12日とする資料もある一方で、出典の取り扱いによって表記が分かれるため、

ヘルメス学

薔薇十字会は、しばしば「十五世紀から続く秘密結社」として語られますが、研究の視点では、1614年から1616年にかけてドイツ語圏で出現した匿名宣言書群が生んだ思想運動、いわば文書事件として理解するほうが実態に近いと考えられます。

人物伝

Liber AL vel Legisの公開テキストをOTO USGL(参照: https://www.oto-usa.org/)版とThelema.org(https://www.thelema.org/)版で突き合わせ、あの有名句を原文の前後まで追ってみると、

ヘルメス学

十五世紀フィレンツェで新プラトン主義がなぜ魔術と結びついたのかをたどると、後三世紀のプロティノスに始まる一者・流出・帰還の哲学が、翻訳と注解を通じて近代初期の知の配置そのものを書き換えていく過程が見えてきます。

科学史

1669年にルーカス数学教授、1687年にプリンキピア、1696年からは造幣局、1703年から1727年までは王立協会会長――この年表を並べると、アイザック・ニュートンは理知そのものを体現する人物に見えます。

人物伝

ロバート・ボイル(1627年1月25日、アイルランドのリズモア生―1691年12月31日、ロンドン没)は、錬金術を実践しながら、粒子哲学(corpuscular philosophy、

人物伝

パラケルススを「金をつくろうとした錬金術師」とだけ見ると、この人物のいちばん大きな転換点を取り逃がします。1493年生、1541年没の彼が押し進めたのは、錬金術を医薬の探究へ引き寄せ、化学を医学に接続する医化学(iatrochemistry)という発想でした。

人物伝

ハリー・ポッターで知られたニコラス・フラメルは、史実では1330年頃に生まれ、1418年3月22日に没したパリの文書作成業者です。賢者の石を完成させた錬金術師という像は、1612年の象形寓意図の書以降に厚みを増した後世の伝説です。

人物伝

ハリー・ポッターの“魔法使いカード”でアグリッパの名を見かけ、実在の人物だったのかと疑問を抱いた読者に向けて書きます。この記事では、ルネサンス期の知識人ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパの実像をたどります。

人物伝

宮廷魔術師という呼び名は便利ですが、ジョン・ディーにそんな正式職名があったわけではありません。1527年にロンドンで生まれ、1608年または1609年に没したこの人物は、数学者、占星術師、錬金術研究者、宮廷顧問という複数の顔をもちましたが、当時の知はまだ細かく分業されておらず、